セラミックファイバー陶芸窯は

セラミックファイバーは
NASAのスペースシャトルの外壁に使われた断熱材で
従来の煉瓦を使用した窯に比べ 断熱効果が高いために
窯を焚く際の燃料が4分の1程度(同じような焚き方をした場合)
ですみます。
陶芸窯は釉薬や土の発色を目的として燃焼の効率としては
悪い還元焼成(不完全燃焼)させる事があり、
この場合1200度以上の高温では窯の温度を上昇させるのは困難を要する事が多いですが
セラミックファイバーを断熱材に使った窯では
還元焼成でも1200度以上の高温でも得やすくなります。
ただ煉瓦に比べて5材料代としては割程度のコスト
高になるかと思いますが、
燃料代としてのランニングコストは煉瓦の4分の1で済みます。
一般の陶芸愛好家、趣味で陶芸窯を持とうと思われる方は
是非このセラミックファイバーの窯をお勧めいたします。
作り方はここに公開いたします。
ケーシング(鉄)は鉄工所等へ依頼されればいいでしょう。
 
                 せいざん陶芸美術工房 鹿児島県姶良市

   
          

2011年6月21日火曜日

炉床 ロストル


炉床

ファイバー 内張り 天井



ファイバー張り 5


ファイバー張  内張り


ファイバー内張り  1



ファイバーの内張りは
50mm厚の1400℃耐熱のセラミックファイバーを
窯の内側、直接火に当たる面に張る。
耐熱性の高いセラミックファイバーは高価なので
内張りとして使う。

接着は専用の耐熱性接着剤。
トーストパンにバターを塗るような感じ。

ファイバー張り 壁 4

バックアップ材(※耐熱温度1000℃)の完成
これがセラミックファイバーの下張り。

ファイバー張り  壁2

バックアップ材(下張り)のセラミックファイバーは
ここでは300mm幅平方、150mm厚の
ブロック状になっているものを使う。
ケーシングへの固定は専用アンカー(ステンレス製)
を溶接で行う。

ファイバー張りー壁

煙突と炉床-2


煙道 と炉床


ファイバー張り 煙道 (煙突)

セラミックファイバー張り まず天井から

ファイバー張り1

窯ケーシングを逆さまにして
天井部分からファイバーを張る。

画像をクリックして拡大すれば
鉄板に専用アンカーで固定している
様子が解かります。

T字型のアンカーでセラミックファイバーの
ブロックを串刺しにします。

窯のサイズは45×40cm棚板一枚敷き



2011年6月10日金曜日



2011年6月23日木曜日


セラミックファイバー窯  新聞記事

    1998年のとある地方の新聞記事
      
       NHKの放送とは、
       「 世界こころの旅」で京セラの稲元さんが焼き物のルーツを辿り
        景徳鎮を訪ねるというもので、そこでテレビ画面に映りだされた窯が
        セラミックファイバー張り窯でした。
        中国景徳鎮では磁器を焼くのにすでにセラミックファイバーを
        導入していたのです。
        そして、稲元さんは「うん~、よく焼けている。」と
        この記事は当時国立大学の先生の書かれた記事。
      
        セラミックファイバーはアメリカNASAがスペースシャトルの断熱材として
        開発したものです。
        カオリンという耐熱性高いの鉱物やシリカ等を1500~1800℃の高温で
        溶かし、繊維状にして取り出し加工
        (ブロック状やブランケット、タイル)したもの。優れた断熱材。